〜歴史編〜
疑問「ドライフラワーってどこから来たの?」
花屋さんでよく見る花は、水に浸かっていて瑞々しいですね。生花(せいか)と呼ばれるものです。プリザーブドフラワーは結婚式やお祝い事にギフトとしてお馴染みの加工されたお花。ドライフラワーは乾燥していて、ナチュラルなアレンジが人気のお花。
ここで疑問が生まれます。今人気のドライフラワーですが、いつどこから日本へやってきたのでしょうか。歴史をさかのぼりながら一緒に見ていきましょう。
古代エジプトから
古代エジプト、王のミイラの首元にはドライフラワーが置かれていたそう。
ギリシャ神話では、花を愛する王の娘が恋人から届く花を長く楽しむために花を自分で乾燥していたそうです。
ヨーロッパでは18世紀頃からあったもの
ヨーロッパ北部では、食料や薬草の貯蔵と同様に花の得られない冬の室内装飾のために、開花時期に集めた花を乾燥させて貯蔵していたそうです。
イギリスのビクトリア朝時代にフラワー・アレンジメントが流行し、薬草・香料とともにドライフラワーになる植物の研究が盛んになりました。当時の婦人たちの間に親しまれ、実用化されていきました。
日本に普及されたのは昭和初期
1960年半ば以降、「ドライフラワー」という言葉が定着されるようになりました。
日本で「ドライフラワー」の言葉が書物に登場したのは、1695年の園芸家:伊藤伊兵衛(三之丞)の「花壇地錦抄」です。出版された園芸辞典の最初と言われています。
まとめ
ドライフラワーの歴史って古代エジプトから続いてヨーロッパで広がり、昭和期に日本へやってきたことがわかりました。ヨーロッパ北部の「冬の装飾」という言葉が、花を愛でる気持ちが伝わりますよね。「ドライフラワーってどこから来たのか気になる!」人はぜひ参考にしてください。